Anne Burrell/アン・ブレル

出身地: ニューヨーク/アメリカ
業界歴:12年
カテゴリー:イタリア


ニューヨーク出身。アン氏が家庭以外で初めて「食」に携わったのは、大学時代のウエイトレスの仕事。大学では英語とコミュニケーションを専攻。卒業後、医師をヘッドハンティングする会社に就職。朝から机に向かい、医師に電話をかける毎日。仕事は面白くなく、本当に自分が情熱を持ってやりたい仕事はなにかと真剣に考え、料理人になろうと決心。ニューヨークの名門料理学校、Culinary Institute of Americaに入学し料理の基礎を学ぶ。

卒業後、料理を学ぶためにイタリアに留学。1年間の滞在中、「La Taverna del Lupo in Umbria」、「La Bottega del’ 30」とレストランのキッチンで修行を積む。チャンスがある人には、海外留学は絶対オススメだと語る彼女。その土地の文化や習慣を学ぶことは、人間としての視野を広げるいいチャンスになり、それらは必ずや料理にも活かされると自らの経験を振り返る。

帰国後はイタリアで学んだことをアメリカの食文化と融合させるべく、リディア・バスティアニッチの「Felidia」、ピーター・ホフマンの「Savoy」などニューヨークでは名の知れたオーナーのもと経験を積む。そして彼女の料理への情熱は、厨房から教壇へと移る。

時多発テロ後、間もない当時のニューヨーク。手に職を付けたいというキャリアチェンジを目指した人が料理学校に通うケースも多かった。アン氏は「The Institute of Culinary Education」で3年間料理のインストラクターと勤め、生徒に自分の持っている全てを伝授しようと努めた。学校での仕事は、レストランビジネスの不規則な生活に比べれば、休みもあり就業時間も短く自由時間も多かった。しかし、この教員生活を通して、情熱を100%表現出来る場所はレストランだという想いが逆に強まり、再びレストランビジネスに戻る事を決めた。

その後、セレブリティーシェフ、マリオ・バタリ氏の「Italian Wine Merchants」に就職し、料理だけでなく、イベントのコーディネートや顧客管理まで携わる。また料理の鉄人のアメリカ版、「IRON CHEF AMERICA」にバタリ氏のスー・シェフとして出演するなど、アシスタントとしてレストラン以外でも活躍。原作の料理の鉄人の大ファンで、マリオ氏から出演依頼が来た時には嬉しく、二つ返事で了解した。

「最も料理人にとって大切なことは?」との問いかけに、アン氏は「パッション」だと答える。情熱がなければ、肉体労働のシェフという職業は大変なだけ。情熱があるからこそ、常に興味を持ち続け、学びつつけることが出来る。

現在、フードネットワークで、自らのテレビショー、「Secrets of a Restaurant Chef」に出演。教壇に立っていた頃の経験を活かし、視聴者に分り易く楽しい料理番組になるように、 台本作りから彼女が担当しているという。現在、ニューヨークでの注目度ナンバー1の女性エグゼクティブシェフである。


2005年から2006年
「The E.U.」エグゼクティブ・シェフ
2006年から2007年
「Steak Frites」エグゼクティブ・シェフ
2007年から現在
「Centro Vinoteca」エグゼクティブ・シェフ
2007年から現在
「 Gusto Ristorante e Bar Americano」エグゼクティブ・シェフ