リーズナブルな値段で地中海料理とワインを堪能できるレストラン!「Pierre Loti」

グルメでおしゃべりが大好きな女の子達の性質は全世界共通。ニューヨークの女子達も常にアンテナを張り巡らせ、雰囲気が良くてリーズナブルに美味しいものを食べながらおしゃべりができる、そんなわがままをかなえてくれるお店を常に探している。そんな女子達に気に入られること間違いなしのハートのカジュアルワインバー「ピエール・ロティ」がミッドタウンにオープンした。

こじんまりとした店内に入ると、1階は高めのテーブルとイスでスタイリッシュなバー仕様、2階はダイニング仕様で落ち着けるスペースになっている。全体的に木調のインテリアで居心地も良い。ピエール・ロティはトルコ・地中海風のワインバーで、今までニューヨークシティに2店舗オープンしている。全ての店舗で提供するサービスが違っていて、フードが中心のチェルシー店、ドリンクが中心のユニオンスクエア店、そして今回オープンしたミッドタウン店は、今までの 2つの店舗を融合しフードとドリンクの両方が充実している。

リーズナブルな値段で小皿料理のタパスのメニューが沢山揃っているので、色々頼んでグループでシェアをするのがオススメ。オーナーが厳選したワインがボトルで200種類ほどあり、多くがフランス産で地中海地方産のワインも取り揃える。値段は$28 – $600。グラスはレッド、ホワイト、スパークリングが各地方から40種類以上集められていて、値段は$7 – $16。親切なスタッフがシチュエーションやその時の気分に合わせてアドバイスもしてくれるので、ワインに詳しくなくても気軽にワインを楽しむことができる。ワイン以外にもビールやカクテルもあるので、ワインが苦手な人でも大丈夫。

地中海料理とは、ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペインなどのヨーロッパや北アフリカ諸国などの地中海沿岸の料理で、オリーブオイル、ナッツ類、果物がふんだんに使われ、ニューヨーカーの間ではヘルシーな料理として人気が高い。

地中海料理定番のひよこ豆をペースト状にしたハマスは、シンプルで主張の少ない味なのに、ディップするパンとの相性ばっちりでついつい手が止まらなくなってしまう。ホームメイドのトルコ風ヨーグルト、ガーリック、日本ではなかなか手に入らない野菜のディル、そしてクルミを混ぜてペースト状にしたカシックはヨーグルトの爽やかで強めな味の中に、優しいクルミの味が良いアクセントになっている。

グリルしたタコのシーフードサラダはトマト・タコ・ホタテ・エビ・イカとグリルされたシーフードがゴロゴロ入っていて、さっぱり系なソースと一緒にリフレッシュさせてくれる。

赤ピーマンのブルーチーズ詰めは、ほんのちょっとピリ辛で香りの強いブルーチーズがお酒を一気に進ませる。是非頼んで欲しいオススメはズッキーニウォルナッツパンケーキ。パンケーキというよりは、「地中海風チヂミ」といったような見た目なのだが、サイドのクリームヨーグルトとの相性が抜群。たっぷりとクリームヨーグルトをつけて味わって頂きたい。

ほとんどの料理が、シンプルな味つけにヨーグルトやクルミなどでアクセントをつけたもの。日本ではあまりない組み合わせなのに、あっさりとリフレッシュさせてくれるので日本人の口にも合う。ホタテとトルコ風サルサの一品、ラムチョップなどもメインの素材にはほとんど味を付けずに、素材そのものの美味しさを生かす。その上でサルサやマッシュルーム、エンドウ豆のペーストなどのサイドでプレート全体にインパクトを出し、シンプルでも飽きのこないように料理を組み立てている。

美味しい、雰囲気がいい、リーズナブル、お手頃なワイン、ヘルシーと女の子の大好きな要素が沢山詰まった「ピエール・ロティ」はまさに女子会、またはカジュアルなデートにぴったり。ミッドタウン店では毎週月曜日午後5時から8時にはフリーワインテイスティングが行われている。

小皿料理を取り囲み、美味しいワインを片手に気の会う仲間と楽しい時間を過ごすのには持って来いのお店だ。

Text by Haruka Suzuki