UESのスタイリッシュなステーキハウス 「Parlor Steakhouse」

6月21日にアッパー・イースト・サイド(UES)にオープンしたスタイリッシュなステーキハウス。オーナーご夫妻のスージーさんとマイケルさん。長年、数々の有名レストランで働いてきた二人がオープンした念願のレストランだ。

アッパー・イースト・サイドにないものはないか?とマーケットリサーチを行った結果、「歴史のある小さなレストランは沢山あるが、洗練されたおしゃれなレストランがこのエリアに欠けている」という結論に達した。そして、もちろん二人ともステーキは大好物なのだ。

レストランは、95席のダイニングルーム、地下40席のプライベートルームがあり、店の中央には、ハイチェア/ハイテーブルの「Owner’s Table」とよばれる4~6人がけの席もある。

印象的な内装は、 白い壁、それに合わせた焦げ茶色の床とテーブル。洗練されたヒップなイメージを醸し出す。そして茶と白のストライプ柄の背もたれのある客席用の椅子。このコーヒー色のレザーチェアはスージーさんのこだわり。レストラン内装の大部分を占め、客が食事をする時に一番時間を過ごすのが座っている椅子。レストランにとって最も大切な物と考え、時間とお金をかけて納得の行くものを選んだ。

メニューには従来のステーキハウスと異なる新しいスタイルが顕著に現れている。その大きな違いは、ステーキ以外のメニューのバラエティーが豊富なこと。何度足を運んでも飽きさせない、そしてその日のムードと食欲、予算応じて、いろいろな組み合わせで食事ができるように構成されている。

「ありとあらゆるお客さまに食事を楽しんでもらえるよう、メニューに幅を持たせています。」とメニューを説明してくれるのは、エグゼクティブ・シェフのルーカス氏。彼の創り出すメニューは、Raw Bar、アペタイザー、アントレ、ステーキの4つのカテゴリーに分かれている。

Raw Bar からは、新鮮なオイスターや貝、シュリンプカクテル、ロブスターカクテル。アペタイザーは旬の野菜をふんだんに使い、常にシーズナルで新しいメニューが加わる。

アントレには、ポテトとオニオンリングがついたチーズバーガー(15ドル)やロブスターロール(22ドル)などカジュアルで価格を抑えたものも取り揃える。ロブスターロールには、トーストされたブリオッシュを使用。バンの間には、キュウリ、レモン、タバスコを加えた自家製マヨネーズソースに絡められたロブスターが贅沢にはさんである。これらのカジュアルなアイテム以外にも魅力的なアントを揃える。中でも人気の高いのはハーブとレモンであっさりいただく地中海産のブランジーノ(ヨーロピアン・シーバス)。豪快に一匹まるまる出てくるが、骨がすでに取ってあり、食べ易い。

もちろん、ステーキにもバラエティーが見られる。値段がお手頃なハンガーステーキ(24ドル)、10オンスのフィレミニョン(42ドル)または、ちょっと小さめで7オンスのフィレミニョン($29)と、サイズと値段が選べるうれしいセレクションだ。もちろんステーキハウスといえば欠かせないポーターハウスもある。

ニューヨークで代々精肉卸売業を営む「ストラスバーガー・ミート」から肉を仕入れた最高級のU.S プライムビーフを使用。ステーキは、直火ではなく1700度の高熱ガスバーナーで加熱されたセラミックの熱で焼くので、外側を焦がさずして、完璧に焼き上げることができる。

近所の住人がメインの客層。 高級住宅街で、ヤング・プロフェッショナルも多く住んでいる。 今まで、このエリアになかったステーキハウスは、近隣の住人が待ち望んでいたレストラン。 マーケティング、タイミング、そして料理のクオリティーという様々な要素がうまく重なり、オープンしてから連日満席という繁盛ぶりだ。今後人気が高まり、ディスティネーションレストランとして足を運ぶ人も多くなるのではないだろうか。


Parlor Steakhouse
1600 3rd Ave New York, NY 10128
Phone: 212-423-5888
http://www.parlorsteakhouse.com