ヘルシー志向のスンドゥブ専門店

現在、西海岸に10店舗、韓国に2店舗、東京に1店舗とチェーン展開する韓国の豆腐スープ「スンドゥブ」の専門店「BCD TOFU HOUSE」がマンハッタンのコリアンタウンに登場した。オーナーのリー氏は、 韓国料理を世界中の人に広めたいという想いからレストランをオープン。世界の中心ニューヨークへも展開することを決め、まずは韓国料理激戦区を1店舗目の場所に選んだ。

レ ストランに入ると受付の横にはラウンジ/バーがあり、混雑時には多くの客がお腹をすかせてテーブルが空くのを待つ。4人掛けと6人掛けのブース、2人掛け のテーブルがあり、グループの人数に悩まされず食事ができるのはうれしい。少し暗めの照明と落ち着いた内装で、雑多な雰囲気が多いコリアンタウンのライバ ル店と差別化を図る。各テーブルにはもちろん焼肉が出来るコンロが設置されている。

オーダーすると、まず韓国料理には欠かせない前菜が所狭しと並べられる。パジュン、焼肉、ビビンバ、冷麺と定番メニューは、他のレストランとさほど変わりがないが、この店のスンドゥブの 特徴は、化学調味料のMSG(Monosodium Glutamate)を一切使用しないこと。MSGにとても敏感なアメリカ人客には大変喜ばれている。スープのだしは、素材そのものから出た旨味。とても クリーンなのに、でも十分にコクがある。そして主役の豆腐はとても柔らかく、口に入れるだけでなぜだかホッとするのだ。スンドゥブには石釜で炊かれたご飯 がついてくる。高温で炊かれたご飯は、ほっかほかな上に甘みがあり、付け合わせのキムチだけでどんどん食べてしまう。

ニューヨークの1号店は、コリアンタウンからの出発ではあるが、今後は、韓国人街以外の場所に展開し、韓国人以外の客にも韓国料理の素晴らしさを伝えていきたいと考えている。


BCD Tofu House

17 West 32nd Street,
New York, NY 10001

Phone: 212-717-8226
http://www.nyctacos.com