グランドセントラル駅付近に登場したモダンなスペイン料理レストラン

グランド・セントラル駅の西側のヴァンダービル・アベニュー沿いに オープンしたコンテンポラリー・スペイン料理レストラン「ラ・フォンダ・デル・ソル」。

店内は2つのセクションに分かれており、メニューもそれに伴い2つの異なった構成となっている。まず入り口を入って右手にあるのが、タパスバー・ルーム。ここではタパスメニューとランチメニューのみが食べられる。道沿いの壁は全てガラス張りで、外の光が入る時間はとても明るい。18席の長いバーはとてもゆったりして、バーでも全く抵抗なく食事ができる。バー横にはコミューナルテーブル。中央には6人ほど座ることのできるブースがあり、グループでも食事ができる。

タパスバーを通り過ぎ階段を上がると、そこはダイニングエリア。下のタパスバーとは違って高級感が溢れ、ゆったりとしたテーブルセッティングに合わせ、じゅうたん張りの床、暗めの照明がコーディネートされている。ダイニングルームの奥には常時400種類ほどのワインが保管されるセラーがあり、70%はスペイン産のワインとなっている。このエリアではダイニングルーム用のランチとディナーメニューのみがオーダーでき、タパスメニューはオーダー出来ないという決まりだ。

厨房で指揮をとるのは、「スミレ・レストラン」、アメリカ風天ぷらレストラン「バー・フライ」でエグゼクティブ・シェフをつとめたジョッシュ・デチェリス氏。 「ニューヨークに長く君臨する他の老舗スペイン料理レストランとの違いは?」との問いに、「自分がエグゼクティブ・シェフを務めていること」と自信に満ちあふれた答えを返す。自ら何度もスペインに足を運び、 いろいろな地域を巡り、土地それぞれの味を学んできたことが自信を裏付けている。

厨房にはスペイン料理には欠かせない「プランチャ」と呼ばれる鉄板を設置。その上で新鮮なエビやイカを焼き、特製ソースとオリーブオイルでシンプルに味付けするという一品がメニューに並ぶ。このようにストレートな調理法を用いた本場の味、そして、それらにジョッシュ氏のクリエイティビティーを見事に調和させ、コンテンポラリーなスペイン料理を創り出している。

グランドセントラル駅から家路に向かう前に「ワインを一杯!」ふらりと立ち寄るもよし、いろいろなタパスメニューをシェアしてグループでワイワイを楽しむもよし、ゆっくりと落ちついた雰囲気の中で食事をしてもよしと、客の様々なニーズに答えてくれる嬉しいレストランの登場だ。

 


LA FONDA DEL SOL

200 Park Avenue (at 44th Street and Vanderbilt Avenue) in the MetLife Building,
New York, NY 10166

Phone: 212-867-6767
www.patinagroup.com