パークスロープに登場!カリエンテなメキシカンスポット「Fonda」

次々に新しいレストランがオープンするブルックリンのパークスロープ。ウィリアムズバーグに続いて、ブルックリンで人気のエリア。そんなパークスロープに、ニューヨーク、メキシコ料理界の巨匠、ロベルト・サンティバネス氏が新たに「カリエンテな (スペイン語で「ホット」の意味) 」メキシカンレストラン「FONDA」をオープンした。

今まで、全米展開する大型レストランのエグゼクティブだったロベルト氏。パークスロープの雰囲気が好きで、いつか自分もこのエリアに住みたいと考えていた。そんな折、この地にレストランをオープンできるというチャンスが彼の元に舞い込んできた。土地柄を考え、地域密着型のアットホームさがレストランのコンセプトだ。

テーブル席約50席。カウンター席10席のとてもこじんまりしたレストラン。レンガ壁、木のテーブルにウッドフロア。ビビッドな赤い壁は温かみを感じられる。家族連れから、カップル、友達同士のグループと、客層は様々だが、全員が共通して楽しんでいるのは、ロベルト氏の絶品料理だ。

彼の創る料理は、伝統的なメキシコ料理の食材を用いて、オーセンティックな味をコンテンポラリーに表現したもの。メニューも前菜、メインと常に各17種類にフォーカスしたメニューになっている。また、定番メニュー以外は、お客様の要望、手に入る食材などに応じて約2週間おきに変更する。

前菜の定番メニューでおすすめなのが「DUCK ZARAPE」。鴨肉がコーントルティーヤにサンドされたものに、ピリリと辛味のきいた、ハバネロクリームソースがかけてある一品。トルティーヤがレイヤーとなり、ソースが鴨肉にどっぷりかかってないので、お好みでソースの量を調整しながら頂くことができる。「GRILLED CHORIZO WITH MELTED CHEESE」は、塩味のしっかり効いたメキシコのソーセージ、メキシカンチョリソが、とろとろと溶けたオアハカチーズとチワワチーズの上に乗せられたもの。チーズとチョリソとトルティーヤで包んで食べるのだが、口に入れた瞬間に思わずワインがほしくなる一品だ。

メインコースの定番メニューのお勧めは、トマト、アチオテ(木の実の種をすり潰したペースト)、ガーリック、アボガドの葉で作られたスープにチキンが煮込まれた一品 。骨から自然にほろほろ取れるほど肉は柔らかく、うまみが凝縮されている、また、少しカレーにも似たスープは食欲をそそり、辛口なのについつい口に運んでしまう。

ロベルト氏の料理は、 素材の味を生かしながら、酸味、甘み、辛味といろいろなフレーバーが見事に調和されており、どの料理を食べてもいつも新鮮な驚きがあり、飽きがこない。

食事の締めくくりであるデザートもすべて手作り。どれもなんと$5とお手頃だ。3種類オーダーすれば$11ととてもお得。ホイップクリームがタップリとのせられたビターチョコレートプリン。香ばしくローストされ、砂糖でコーティングされたピーカンがクリームの上にトッピングされている。クリーミーなプリン、ふわふわのホイップクリーム、香ばしいピーカンと味だけではなく、食感も楽しむことができる。

ほとんどのお客様様が近隣の住民だが、評判を聞いて遠方から足を運ぶお客様も徐々に増えている。ロベルト氏の料理を体験するためならば、パークスロープまで足を伸ばす価値はある、おススメレストランだ。

 


Fonda

434 7th Ave
Brooklyn, NY 11215
Phone: 718-369-3144
434
www.fondarestaurant.com