インド料理激戦区に新たなインド料理屋が登場「Tamba/タンバ」

マーレーヒル地区内、レキシントンアベニューと28丁目から北に向かった数ブロックは、インド料理店が軒を連ねる、インド料理激戦区。そこに、新たなメンバーとして加わった「Tamba/タンバ」。

タンバとはヒンズー語で「銅」という意味。店内の内装も同様のコンセプトで暖かいコッパー色で統一されている。テーブル席、ブース席、セミプライベート席、バーカウンターと、インド料理には珍しく、いろいろな用途で利用できるレストランだ。

オーナーのマリカ夫妻は、70年代にニューヨークに移住。本格的インド料理をアメリカ人に紹介するため、また、自らのアメリカンドリームを手に入れるため、夫婦で力を合わせて頑張ってきた。念願が叶って、90年代半ばには「Malika」というインド料理店をミッドタウンイーストにオープン。場所柄、日本人客も多く訪れていた。レストランのリース契約更新に伴い、心機一転マーレーヒルに移転を決定。名前も新たに、このお店をオープンした。

メニューは、インド北部、南部の料理を提供。ニューヨークにおけるインドカレーの定番「チキン・ティカ・マサラ」。このトマトクリームソースにグリルしたチキンがごろごろと入った一品は、 クリーミーなのにどこかあっさりとしていて、とても味のバランスがよい。また小さく刻まれたショウガが加えられており、よいアクセントとなっている。

又、カレーと一緒に頂くナン(タンドールという釜でやいたパン)とご飯の種類も豊富。「Kulcha/クルチャ」と呼ばれるナンにオニオンやガーリックが一緒に焼かれたものも揃える 。「 Basmati rice /バスマティライス」も、レモン、ヨーグルト、トマトなどのフレーバーがある。いつもと違うご飯を頼んで、雰囲気を変えてカレーを楽しんでみるのもいいだろう。

また、南インドの料理で、薄生地クレープでできた「Dosa/ドサ」もいろいろな種類が用意されている。定番のマッシュド・ポテトとたまねぎが入った「Masala Dosa/ マサラ・ドサ」は勿論、チキンや羊の肉など入ったドサという当店のオリジナルの一品もある。

インド料理店の多いこのエリアにおいて、他店とひと味変える工夫を取り入れながらも、インドの伝統の味にこだわる新たなインド料理レストランだ。

 


Tamba

103 Lexington Ave.
New York, NY 10016
www.tambagrillandbar.com