ウィリアムズバーグの「アトリエ」で味わう「1 or 8 Atelier of food」

今や観光客までがわざわざ足を伸ばす、ブルックリンのウィリアムズバーグ。お洒落なブティックやカフェが沢山あるお洒落なエリア。アジア系のレストランも沢山あるこのエリアに、新たな日本食レストラン、「1 or 8 Atelier of Food」が加わった。

レストランに入るとまずそこは、バー、ラウンジエリア。ラウンジといいながらも、ソファーなどはなく、高椅子が用意されているだけ。立ったまま気軽にバーを歩き回れる。その奥にあるダイニングエリアは、14人がけのコミューナルテーブルと、ゆったりとした背もたれの高いソファー。

店内のいたる所にインテリアデザイナーでもあるオーナーの水谷晋冶さんのクリエイティビティーが活かされている。白で統一された店内はなんとも印象的で、従来の日本食レストランのイメージとは全く異なった空間だ。すべてが白で統一されている理由は、真っ白の店内をキャンバスに、そして、こだわりの食事とそれらを楽しんでくれるお客様をそのキャンバスに描かれる絵と見立てているから。レストランはスタッフとお客様が一緒に作り上げているというコンセプトから生まれたアイデアだ。また、キッチンから作り出される一品、一品をアートと考え、レストランを「アトリエ」と呼ぶ。

ダイニングエリアの横にあるキッチンにもこだわりが感じられる。壁の目線の高さの箇所がガラス張りになっているのでキッチンの躍動感あふれるアクションを見ることができるのだ。

寿司バーもあるが、従来の寿司バーとは違い、寿司ケースがないので、お客様と寿司職人の間に隔たりがない。職人技を目の当たりにしながら、お客様は食事を楽しむことができる。

キッチンのアーティストは、寿司担当の吉田一男シェフと、キッチン担当の横田淳志シェフ。お客様はほとんどがアメリカ人だが、彼らの味覚に合わせて味を変えるのではなく、日本人が食べて美味しいと思う味付けにこだわる。フランス料理のバックグランドをお持ちの横田シェフは、それらの技術を生かし、和風テリーヌや鶏肉のコンフィという創作料理を提供する。かと思えば、週末の深夜だけは、飲んだ後にはたまらない、あっさりとした鶏がらスープのラーメンを締めの一品として出すところなど、日本人の心意気も忘れてはいない。

ドリンクはフルバーで、日本酒(約30種類)、焼酎、ワイン(赤が25種類、白が25種類、スパークリングワインが10種類)、そしてカクテルを揃える。日本食レストランなのにとても充実したワインプログラムが魅力的だ。

名前の「1or8」日本語で言えば、「一か八か」。すべてをかけるぐらいチャレンジするという意味が込められている。日本食レストランを「アトリエ」と呼ぶだけあり、従来の和風を強調したレストランとは異なり、インテリア、メニューコンセプトもクリエイティビティーに溢れている。今後食のコラボイベントを行ったり、ペアリングイベントを開催する予定もある。今後の展開が気になる方は是非ブログをチェックしよう!

 


1 or 8 Atelier of food

66 South 2nd Street,
Brooklyn NY 11211
Phone : 718-384-2152

www.oneoreightbk.com