「和食カフェ」が、コンセプトを新たにらーめん居酒屋「葱屋」としてリニューアルオープン

昼間はビジネスマンで賑わう通りも、日が暮れ始めると人もまばらに。そんな通りに暖かな明かりを灯す「らーめん」と書かれた黄色い提灯。誘われるように店内に入ると白と黒を基調とした内装にインディゴブルーのアクセントがシンプル且つモダンな空間を演出している。天井も高く座席もゆったりとした店内は、落ち着いた雰囲気でゆっくり会話をしながら料理を楽しめる。

カフェを思わせるようなお洒落な店内だが、コンセプトはらーめん居酒屋。オススメの1品は、九州出身のシェフが作るトンコツらーめん。濃厚なのにしつこく無いスープはバークシャー産の黒豚からじっくり2日間かけて煮出した自慢の一品。麺は数ある中からスープに合うものを選りすぐった細麺をチョイス。白濁のスープに花火のような鮮やかな彩りを添える紅生姜を筆頭に具には煮卵、ネギ、メンマ、もやし、きくらげチャーシュー。チャーシューは脂ののり具合が丁度よく、味が染み込んでいてスープとの相性が抜群。2枚も入ってボリュームも大満足。

お店一押しのトンコツらーめんは「こってり($10.5)」と「あっさり ($9.5)」の2種類から選べるのも嬉しい。ただし、トンコツらーめんは夜だけの特別メニュー。昼食時には醤油らーめんと味噌らーめんがいただける。(醤油・味噌らーめんはランチ、ディナー共にオーダーできる)

サイドメニューは全て$10以下とお手頃。居酒屋の定番の枝豆、冷奴、サバの塩焼き、ホッケなど20種類以上のメニューを取り揃えている。「餃子」と「名古屋風地鶏の手羽先」も人気。オーガニック地鶏の引き締まった肉に絡まるのは秘伝の甘辛タレ。高温でパリッと揚がった皮にしっかりと絡み、ふりかかったゴマの風味がアクセントとなり食欲をそそる。6ピースで$7とリーズナブルな価格。らーめん居酒屋ではあるが、デザートにもこだわり女性に喜ばれる手作りスイーツも豊富。オススメのミルクたっぷりプリンとグリーンティーチーズケーキは満腹のお腹にもスッと入っていくこと間違いなし。まさにスイーツは別腹!?

居酒屋メニューとお酒ををじっくり楽しんだ最後の“しめ”としてラーメンを食べる日本人の定番の楽しみ方がニューヨークでできるのにはラーメンファンとしてはたまらないお店だ。

Text By Hiroshi Kurimoto

 


葱屋 –Negiya–

9 E 37th St,
New York, NY 10016
Phone: 212-686-2233

http://www.nyctacos.com