日本でも大人気、本場博多の豚骨ラーメン「秀ちゃんラーメンン」がミッドタウンイーストに登場!

国連本部や日系企業、日本レストランなどが並ぶビジネス街、ミッドタウンイーストに本場博多の味を堪能できる博多 「秀ちゃんラーメン」が、ニューヨークのラーメンブームに拍車をかけるがのごとくオープン。

入り口には目印の大きな赤いちょうちんがかけてあり、そこから階段を上がると、白い壁に黒い柱。色も鮮やかな朱色の天井にシンプルでモダンな雰囲気を感じる。座席は50席。個室が2部屋、そしてカウンター席もある。

ラーメンの命ともいえるスープは、代々受け継がれる物を日本から持ち込み、その後「呼び戻し」と言われる継ぎ足しで作る博多ラーメンの製法をここNYでも再現している。「ベースとなるスープはオリジナルを持ち込み、博多と同じ製法で作る。それで初めて本物の秀ちゃんラーメンを提供できる」と熱く語ってくれたのは、店名の由来にもなった河原秀登社長。

現地での食材調達にも力を入れ、アメリカのブランド豚、バークシャー産ポークを使用してスープを作る。「本物の味を作るのに材料にこだわるのは当たり前。それらを使って如何においしいラーメンを作るかがプロの仕事」と語る社長の言葉からは、秀ちゃんラーメンに対する自信と誇りが感じられる。

河原社長自慢の一品は、シグニチャーラーメンの「博多豚骨らーめん」。具は、ネギときくらげ、チャーシューとシンプルだが、どんぶりを覗いた瞬間に奥深さが感じられ、期待が高まる。先ずは表面に浮かぶ背脂と共にスープをすする。じっくり一晩かけて煮立てた豚骨スープは、豚骨の風味が口いっぱいに広がり背脂の甘みと相まって独特のうまみを引き出している。

しっかりとした豚骨味にも関わらず、のど越しがよく口の中に脂っこさが残らない。このスープに合わせる麺には博多ラーメンの定番「細メン」を使用。麺にも社長のこだわりが隠されている。秀ちゃんラーメンのオリジナルレシピの麺を特注でオーダーしている。熱々のスープと共に勢い良くすすると、麺とスープが絡まり、そのまま胃袋までおいしさがしみわたっていく。

豚骨らーめん以外にも、今後ニューヨーカーの間でも人気がでるであろう「つけ麺」もある。つけ麺は冷たい麺に暖かい豚骨スープの「博多つけ麺」と、冷やしたスープの「冷やしつけ辛らーめん」の 2種類が用意されている。「博多つけ麺」の豚骨スープには、かつおと昆布からとった魚介系スープをブレンドしており、魚介の風味がしっかりとトンコツスープの中にも感じられる一品。少し縮れた太麺との相性もばっちり。

「冷やしつけ辛らーめん」はスパイシーバージョン。ラー油と葱がタップリはいったピリカラな味付け。口に入れた瞬間は辛さが口の中に広がるが、スープが喉を通るときには、しっかりとダシの味を感じることが出来る秀逸な一品。スパイシーが好きなアメリカ人には人気がでるのでは!また、このやみつきになる辛さは、夏バテして食欲の落ちた時にもペロッと食べてしまうこと間違いなし。

河原社長の「博多の味にこだわりたい。アメリカ人にらーめん以外にも博多には旨いものがたくさんあることを伝えたい」との言葉通りに、「博多一口ぎょうざ」や「博多明太子」など博多名産の食べ物がサイドメニューとして脇を固める。

材料にこだわるのは当たり前と言った社長の言葉にうそ偽り無し!するするっとあっと言う間に麺をたいらげてしまい、その勢いでスープも飲み干してしまいそうだが少しお待ちを。もし胃袋に余裕があればぜひ替え玉を注文していただき、もう一度、至福のひとときを再現してみては?

日本人のソールフード「ラーメン」は、今やアメリカ人の間でも人気の高い日本食となりつつある昨今、ニューヨークで拘りのラーメンが食べられるとは、日本人にとっては嬉しい限りである。

Text By Hiroshi Kurimoto

 


秀ちゃんラーメン(HIDE-CHAN RAMEN)

248 East 52nd Street New York NY 10022
Phone: 212-813-1800