リーズナブルでお洒落なアルゼンチン料理の店がウエストビレッジにオープン「Alma 33」

かつては、ファンキーなTシャツショップや靴屋さんが立ち並ぶ通りとして有名であった、ウエストビレッジの8thストリート。今でもその面影を残しながらも、レストランやカフェ、ピザ屋と飲食店が軒並み立ち並ぶ。そこに、アルゼンチン料理をメインとした「ALMA 33」がオープンした。

レストランに入ると、ゆったりとしたバー/ラウンジエリアが広がる。ニューヨークのバーは狭いところが多く、ドリンク1杯買いにカウンターに近づくのも一苦労というところも少なくはない。しかし、ここでは、グループで行ってもゆったりとドリンクを片手におしゃべりを楽しむことができる。そしてバーの奥にダイニングルーム、その向こうのキッチンと続く。

「レストランで食事をしたあと、気づいたら高い値段でびっくりすることがよくあります。でもここでは、美味しいものを沢山飲んで、食べてもらっても納得のいく、そしてまた来ようと思ってもらえる値段設定にしています。」と語るのは、オーナーのリチャード氏。マンハッタンの高級レストランで経験を積んだ彼は、念願のレストランをオープン。アルゼンチン系アメリカ人ということから、アルゼンチン料理を中心に、安くて美味しくお客様に喜んでもらえるメニューを提供している。

アルゼンチンにはイタリアからの移民も多く、イタリア料理は古くからアルゼンチンでは食されていたという背景もあり、イタリア料理もアルゼンチン料理とかぶるところが多くある。それゆえパスタメニューが並ぶというのも、なんの違和感もないのだ。エグゼクティブシェフのエンリコ氏は、イタリア人。若くてエネルギーと情熱の溢れるオーナー、リチャード氏とともにメニューを考案。

アペタイザーは、アルゼンチンのタパスともいえる「Picadas/ピカダス」。串に刺さった丸いポレンタは、クリーミーなチーズディップにつけて、一口でパクリといただく。チュミチュリソースがかかった一口サイズのスカートステーキの串焼きも食べやすく、アルゼンチンが世界に誇る赤ワイン、マルベックとの相性は抜群。

メインのアントレは、パスタ、肉、魚料理から選べる。アルゼンチンといえば牛肉料理。人気の一品、スカートステーキは、肉の上にカップがかぶさって登場。それを取ると、一瞬ワッと煙が立ち込める。なんと、それは、ローズマリーをスモークした煙で、肉にほんのりローズマリーの香りを着させるための技だ。魚料理でお勧めなのが、地中海でよく食される「ブランジーノ」という白身魚。皮はぱりぱりと香ばしく、身はホクホクで柔らかい。

しめのデザートはアルゼンチンの代表的なスィーツ、クレープ生地の中に濃厚なカラメルソースが入っている「Panqueques de Dulce de Leche」。一度食べると病み付きになる味だ。

味良し、値段良し、雰囲気良しと3拍子そろったAlma33。ウエストビレッジ界隈での食事にはお勧めのレストランだ。

 


Alma 33

33 West 8 Street
(Btwn 5th & 6th Ave)
Phone: 212-380-8794

http://www.almanyc33.com/