西海岸発のカスタムメイドバーガー「The Counter / ザ・カウンター」

カリフォルニアに19店舗、そしてコネチカット、フロリダ、ハワイ、テキサスを含めた8州、その他にも国外ではアイルランドへと大々的な展開を見せているバーガーショップがニューヨークにもオープンしたのをご存知だろうか?この店、「The Counter/ザ・カウンター」は、ファーストフード店の混在するタイムズスクエアから徒歩2分程の場所にあえて店を構える事にした。タイムズスクエア周辺には、「Shake Shack」をはじめ、「5 Napkin Burger」や「Schnipper’s Quality Kitchen」といったニューヨーカーに人気のバーガー専門店があり、観光客だけでなく、ニューヨーカー達も御用達だ。The Counterがこのロケーションを選んだのには、観光客だけでなく、このエリアで働くビジネスパーソンを視野に入れ、それらの客層が納得いくサービスのユニークさと味を提供することへの自信が伺える。

この店のバーガーは、普通のバーガージョイントで頂くバーガーよりもあっさりしていて、サンドウィッチにも似ている。都会で働くビジネスマンがランチにスタイリッシュに食べれる健康的なバーガーなのだ。食べても手がべたべたにならず、デリバリーやテイクアウトでも油でべたつかない「オフィス向けのバーガー」といっても過言ではない。また、最大の特徴であるサービスのユニークさは、「カスタムオーダーのバーガー」という点だ。

オーダーのシステムはとても簡単。テーブルにつくと、クリップボードに挟まれたメニューが渡される。メニューに記された6つのステップに従って、ペンを使ってチェックを入れていくだけ。まず、ステップ1ではバーガーに入れるメインを決める。1/3、2/3、1オンスのサイズで、ビーフ、チキン、ターキー、ベジタブルからセレクト。ビーフはホルモン注射や抗生物質を使用しないナチュラルなアンガスビーフのみを使用する。お肉の焼き加減はオーダーを取るスタッフの説明を受けてから決める様になっている。そして、バンズに挟むか、サラダとして頂くかを選択する。パティがサラダに載せられた「バンズ無しのバーガー」というコンセプトは、炭水化物の摂取を気にする客を狙った斬新な発想だ。

ステップ2では、チーズを12種類の中から選択。エキストラでチーズを2種類以上乗せることも勿論可能だ。(チーズ1種類をプラスで、$1追加料金が発生)。ステップ3では、トッピングを4つまで追加。レタス、トマト、オニオンといった定番の他にも、グリルしたパイナップル、コールスロー、ドライド・クランベリーなどの少しひねった具材もレパートリーに並ぶ。こちらも4種類以上の追加トッピングも可能。追加料金は1トッピングにつき、たった75セントなので、ついつい欲張って載せてしまいそうになる。

そして、ステップ3と4の間には「ステップ3.5」が。こちらにはトッピングの中でも少し手の込んだプレミアム・トッピングが並ぶ。アップルウッドでスモークしたベーコン、自家製のワカモレ、そしてフライドエッグなど様々だ。中でも千切りにしたタマネギをカリッと揚げた「フライド・オニオン・ストリングス」は一番人気のトッピングなので是非試してみたい。

ステップ4ではソースを選択する。その数、なんと21種類!1種類を選ぶだけでも迷ってしまうが、エキストラでいくつか組み合わせるとなるとその可能性は無限大に広がる。

ステップ5では、バンズの種類を選択。普通のバーガーのバンズだけでなく、イタリアンブレッドの代表、チャバタブレッドやイングリッシュマフィンも選択できる。

そして、プレミアム・トッピングを選ぶ「ステップ3.5」以外の各ステップには、レギュラーメニューに加え、「マーケットセレクション」を用意。お勧めのローカルで収穫された具材が、季節に合わせてランダムにアップデートされメニューに加えられる。こちらはその時々で変わるのでスタッフに直接尋ねて見てほしい。

また、「自分でカスタマイズするのは面倒…」という方のニーズにもお答えして、お勧めの組み合わせを「シグニチャー・バーガー」として別メニューで用意する。一番人気は、店名を名前に使った一品「Counter Burger」。ビーフパテにレタス、トマト、ソテーしたマッシュルーム、クリスピー・オニオン・ストリングスがトッピングされる。それに加えて、もちもちした食感が特徴のプロボローネチーズに、サンドライトマトのビネグレットソースが挟まれる。こってりしたバーガーとは違い、ビネグレットソースのあっさりした風味が特徴的。お腹にずっしりたまるバーガーというよりも、ハンバーグサンド的な感覚で頂ける一品だ。

また、バーガー以外のメニューにも是非試して頂きたいのが、フレンチフライとミルクシェイク。フライは普通のフレンチフライとスウィートポテトフライが人気。ディッピングソースはバーガー用のソースのセレクションから選択できるのでいくつか試してみるのもいい。「The “Fifty-Fifty”」は、2種類のフライがコンビネーションになった一品。レギュラーフライとスウィートポテトフライの両方を楽しむ事もできるのでお勧めだ。「アップルパイ・ミルクシェイク」は一番人気のシェイク。本物のアップルパイをそのままミキサーにかけて作られるということだけあって、飲んだ時の風味はアップルパイそのもの。時々ストローから砕けたアップルパイの固まりが運ばれてくるのも良いアクセントになっている。

ステップ3.5を含む6つのステップ、そしてエキストラのトッピンクを追加することも合わせると、なんと312,120以上の組み合わせができてしまうとのこと。あなたのお気に入りのコンビネーションを発見するために何度も足を運びたくなってしまうこと間違いなし!「どこで食事をしよう?」と悩みがちになってしまうタイムズスクエア周辺で、一度試してみたい店の登場だ。

 


The Counter Times Square

7 Times Square
(41st & Broadway)
New York NY 10036
Phone: 212-997-6801

http://www.thecounterburger.com/