エキセントリックなバーガー体験はいかが?「Bento Burger」

イーストビレッジの路地裏で煌煌とネオンサインに照らされた一風変わった店構えの飲食店がここ、BENTO BURGER。「弁当とバーガー?」と思いながら一歩店内に足を運ぶと、そこには映画の「ブレードランナー」を彷彿させる、未来のダウンタウンを思わせるような内装が広がる。壁はポップなグラフィティーで埋め尽くされ、ネオンサインを組み合わせてできたオブジェや天井のハイテクなデコレーションが店内を彩る。

この店の仕掛人が、ドラッグクイーンのエンターテイメントで有名なレストラン「ラッキーチェンズ」のオーナーと聞けば納得。独創的な世界観の広がる店内はイーストビレッジらしさ満載だ。インテリアはデザイナーのミゲール•カルボ氏が担当。ブース、天井のデコレーションも全てカスタムメイド。また、グラフィティはガバー・ギャバ、ジャスティン・ジョンソン、カトリーナ・チェベック、トッド・サザーランドをはじめとするアーティストによって手がけられるなど、店全体がストリートアートの融合で成り立っている。

なぜ、 「弁当バーガー」という店名なのかは、食事をオーダーすればすぐに分かる。なんと、アペタイザーもメインディッシュも全て日本の定食用のトレーに載せられて登場するのだ。このトレーを使ったユニークなプレゼンテーションも店のアトラクションの一部。

この店では、ドリンクも食事も店の雰囲気に合わせて、アジアンフュージョンで統一。カクテルもライチを使ったカイピリーニャ(カシャッサを使ったブラジルのカクテル)やバーボンと梅、パイナップル、レモンジュースを使ったウメパンチなど、ユニークなメニューを揃える。中でも試して頂きたいドリンクは、自家製のジンジャー風味とレモングラス風味のウォッカを使ったハードレモネード。ほんのりとフレーバーが香るレモネード風のカクテルだ。

食事のメニューはおなじみのアジア料理で統一。また、ジンジャーガスパッチョ、梨とドライチェリーのサラダ、漬け物とマンゴのサラダなどユニークなものも揃える。まずアペタイザーのお勧めは、インゲン豆の天ぷら。サクサクした食感でビールがすすむこと間違いなしだ。他にも手羽先や春巻きなどを揃えるが、数名で訪れるのであれば、アペタイザープラッターを注文するのがいいだろう。5種類のアペタイザーが盛られたボリュームある一品で16ドルと、数名でシェアするとかなりお得だ。

そして、この店のおススメのメニューはやはりハンバーガー。牛肉、神戸ビーフ、タイ風チキン、ブルコギ(韓国風焼き肉)、シーフードパテ、チキン、などバラエティー豊かな9種類から選択。ベジタリアン用にガーデンベジタブルやポートベロのバーガーも取り揃える。そしてバンズのスタイルを5種類(自家製バンズ、日替わりバンズ、ライスバーガー、レタス巻き、グルテンフリー)からを選んだ後にソースとエキストラのチーズ(1~2ドル追加)を決めるというプロセス。ソースは全部で9種類(1ドル追加で2種類オーダーも可能)。スパイシーパパイヤ、パイナップルケチャップ、ジンジャーサルサなど、こちらもユニークなものがバラエティー豊かに揃えられている。中でもスモークしたチポテル・タイチリソースは試して頂きたいソースの一つ。ピリ辛のソースの中にスモーキーなフレーバーがほんのり感じられる。

バーガーにはどれも漬け物とマンゴーのコールスロー、そしてチップスが付いてくる。それに追加でサイドディッシュとして、フライ(トラディショナル、スパイしー、スイートポテトの3種)、インゲン豆の天ぷら、オニオンリング、おにぎり、サラダ、セサミヌードルなどを追加できる。(サイドディッシュは一品5ドルだが、バーガーをオーダーすると一品3ドル)

「大学生にも楽しんでもらいたい」と話すオーナーのハインさんの言葉を裏付けるように、学生証を提示する事で学生割引も提供しているとのこと。ボリューム感のある食事が更にお手頃価格で楽しめてしまうのだ。
エキセントリックなバーガーショップ、Bento Burger。いつもとちょっと違った雰囲気で食事を楽しみたいという方にもってこいのスポットだ。

 


Bento Burgrer

101 East 2nd St
New York, NY 10009
Phone: 212-673-8908