あの有名店の味をニューヨークで体験

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以前pecopeco!でも紹介した、カレーヒルにあるカジュアルインドカフェ「Desi Galli」のオーナーでもある才能溢れるシェフ・アナンドが、新たにアッパーイーストサイドに「Moti Mahal Delux」という名のレストランをオープンさせた。もともとこの店はインド中に店舗を構えるインドでは超有名レストラン。そのレストランのアメリカ第一 号店がニューヨークにやってきたのだ。カジュアルな「Desi Galli」とは雰囲気もずいぶん異なり、内装もシックで落ち着いた雰囲気だ。

こちらは座ってゆっくりと時間をかけてインド料理を楽しむスタイルとなって いる。 「Moti Mahal Delux」の歴史はムガールの宮廷で始まった。そこでは宮廷に仕えるシェフたちが、ムガール王のために濃厚で風味の良い料理を探求していた。20世紀の 始め頃、パキスタンのペルシャワール(当時インド)で、 「Moti Mahal Delux」の創立者がクレイオーブンで調理したタンドリーチキンを一般の人たちに紹介したのをきっかけに、その調理方法は瞬く間に民衆に広がっていっ た。その後、「Moti Mahal Delux」はインド、ネパール、ロンドンの3ヶ国で100店舗以上にも広がる大レストランチェーン店へとのし上がって行くこととなる。そして、今日では ムグライ料理(ムガール帝国の宮廷料理)の中では世界一として知られるレストランの一つとなった。

ストリートとアベニューのコーナーに店舗を構えるこの店の一角は、全てがガラス張りになっており、44席のこぢんまりとしたスペースながらも、開放感を感じられる居心地のいい雰囲気となっており、にこやかなスタッフが出迎えてくれる。
アペタイザーのお勧めはRoomal Khasta。マッシュルームとチーズというベストコンビネーションを細長い春巻きにしたようなものだ。スパイシーソースにつけていただく一品である。味 はもちろんのこと、少し太めの試験管のような器にサーブされており、見た目にもかわいらしい。Kadi Patta Jheengaは、カレー風味の海老をグリルしたもの。こんがりと香ばしい海老はシーフードが好きな人には外せない一品だ。メインのカレーで注目なのは Murgh Makhani 。バターチキンを特製グレイビーで煮込んだカレーだ。バターチキンはオリジナルレシピによるもので、クリーミーなトマトソースで仕上げられている優しい味 だ。チキンも贅沢に入っており、繊細な味のカレーはライスにもガーリック風味の特製ナンにもよく合い、思わず食が進む。Lemon Riceにはマスタードの粒とカレーの葉がまぶされており、ほんのり香るレモンの風味がスパイシーなインド料理の箸休めのようで優しい味。

オーナーのアナンドに、「日本人向けのおすすめはないか」と聞くと出してくれたのが、Bhidi Jaitpuri というオクラのカレーだ。揚げたオクラに、カレーより少しさっぱりした感じのスパイシーソースがたっぷりとかけられたもの。ヘルシーな一品でもあるが、そ れ以上に、とにかく美味しいのでぜひオーダーしてほしい。またカレーのお供に忘れてならない飲み物がラッシー。この店のマンゴーラッシーはとても濃厚でフ レッシュ。

食材はどれも新鮮で、味はどれも繊細。レシピは全てインドで使っているオリジナルのものを使用しているというこだわりにも注目したい。ニューヨーク店の オーナーとなったアナンドは、パンジャブ、インドで成功したレストラン一家に生まれ、インドのマスターシェフの下でトレーニングを受けた逸材の人物。アナ ンドの手にかかれば、全ての料理の風味も歯ごたえも、バランスは完璧だ。 ぜひあなたの舌でインドに伝わる本物の秘伝レシピを味わってほしい。


Moti Mahal Delux

1149 1st Avenue at 63rd Street
Phone: 212-371-3535
www.motimahaldelux.us