ノマドに登場したステーキハウス「Rocco Steakhouse」

no181_4

ニューヨークの食体験に欠かせないのがステーキ。最高級の成熟肉をお客様の好みに合わせて完璧に焼き上げ、熟練スタッフがパトロンをもてなす。ニューヨークへの旅行者はもちろんの事、在住者もあのジューシーなお肉の味を求めてステーキハウスに足を運ぶ。多くの名店はミッドタウンに集中しているが、マディソンパークの北側のノマドエリアでステーキが食べられる場所がこの度オープンした。

ロッコステーキハウスのオーナー、トロッタ氏は、建設業を営み2001年のテロ事件後のマンハッタンダウンタウンの再開発、 ミートパッキングエリアの観光スポット、ハイライン、 地下鉄の7番線の拡張にも携り、ニューヨークを作りあげてきた人物の一人だ。幼少時代、ブルックリンでイタリアンレストランを経営していた父の背中を見て育ったトロッタ氏は、レストラン経営にも興味を抱いていた。

同士が自らのルーツであるイタリア料理ではなく、ステーキハウスを選んだ理由は、老舗ステーキハウス、ウルフギャングで10年間総支配人を務めたピート・ペトロビッチ氏との出会いだった。同店の常連客であったトロッタ氏は、ペトロビッチ氏とならば、素晴らしいステーキハウスを経営できるという確信のもとロッコステーキハウスをオープンさせた。また、ペトロビッチ氏のウルフギャング時代の同僚、エグゼクティブシェフ、ウエイトスタッフもロッコステーキハウスの新たな歴史の幕開けに参加。オープン直後にも関わらず、徹底されたサービス。老舗ステーキハウスでの熟練者が多いと聞けばそれも納得だ。

レストランに入ると、ステーキハウスには珍しく、とても広々としたバーエリアが広がっている。大きなテレビ画面ではスポーツ中継。ウエイティングバーとしてだけではなく、気軽にランチに、会社帰りに一杯お酒を楽しむ場所としても利用できる。そしてその奥には広々としたダイニングエリアが広がり、その更に奥には、プライベートルームとしても使用できるもう1つのダイニングエリアがある。ブース席、テーブル席ともに広々としており、重厚ながらもモダンな内装で、お祝い事から接待まで幅広く利用できる。

メニューは、ステーキハウスの定番を網羅している。アペタイザーでいえばクラブケーキ、シーフードタワー、シュリンプカクテル等。ただ、スモークサーモンという一品は、他のステーキハウスではお目にかからない。レモン果汁を絞り、ヨーグルトソースと刻んだキュウリと頂くスモークサーモンはあっさりしていて、メインコースでガッツリお肉を食べる前にはおすすめの一品。

メインのお肉はなんといっても、ポーターハウス。これは2人前以上からオーダーできる。かなりのボリュームなので、3人で2人前でちょうど良いサイズだ。その他、牛肉以外に魚、鶏肉のメニューもあるので、ステーキを食べない人がグループにしても大丈夫。他のステーキハウス同様、お肉の付け合わせは別にオーダー要。

新参者かと思いきや、実は老舗レストランでの熟練スタッフが切り盛りするステーキハウス。ノマドエリアでニューヨークのステーキ体験をされたい方にはお勧めのレストランだ。


Rocco Steakhouse
72 Madison Avenue, New York, NY 10016
Phone:212-696-9660
http://www.roccosteakhouse.com/