テューダー・シティにオープンした新しいステーキハウス

Photo by Branko M.Peshter-Anticiplate

1920年代に世界で初めて高層ビルが建設されたテューダー・シティー。42丁目の最東端にあり、 最新の高層ビルが次々と立ち並ぶマンハッタンの中で、古き良きニューヨークを今でも感じられるエリアだ。数々の映画にも登場してきたテューダー・シティーに、この9月新たなステーキハウス「TUDOR CITY STEAKHOUSE」がオープンした。

オーナーのSylvan Hospitality Group代表レキッチ氏は、ニューヨークの飲食業界で30年の経験を持ち、現在ミッドタウンで2件のレストランも経営している。マンハッタンの中でも最も歴史的場所に自らのレストランをオープンしたいと、20年この物件の入札を試みやっとその夢が今回現実のものとなった。

Photo by Branko M.Peshter-Anticiplate

重厚なドアを開けて中に入ると、 まずウエイティング・バーがあり、その奥にダイニングスペースがある。70名のプライベートパーティーができるセクション、10名のグループディナーに最適なセクションもある。また、南側からはイーストリバーを見ることができ、昼間はとても明るい日差しが差し込み、昼と夜ではまた異なった雰囲気だ。

Photo by Branko M.Peshter-Anticiplate

レキッチ氏は、レストランオープンにあたり、3名のエグゼクティブシェフにキッチンを任している。有名ステーキハウスでの経験を持つお肉担当のリナレス氏、ヌエボ・ラティーノ料理のファインダイニングで経験を持つ前菜やステーキ以外の料理担当のレオン氏、チーズケーキには定評のあるデザイート専門のブエノ氏。ムラのない高品質の料理を提供するというレキッチ氏のレストラン経営に対する信念の表れだ。

レストランの特徴は伝統的なステーキハウスでありながらメニューに幅がある。自慢のステーキは、もちろUSDAプライムビーフ。レストラン内の冷蔵庫で28日間かけて乾燥熟成。お肉を知り尽くしたリナレスシェフがお客様の好みにあった焼き加減でお肉を調理してくれる。そして、ステーキ以外のメニューも充実している。


是非オーダーしていただきたいのが、ペルー料理を代表する。セビッチェだ。がっつりお肉を食べる前には酸味のきいたシーフードはもってこいの選択だ。

また、ステーキハウスでは珍しいパスタ料理。プリプリのアサリが入ったリングイネのボンゴレは、前菜としてシェアするのもおすすめだ。

また、ステーキハウスでは珍しくプレフィックメニューがあり、ランチは$29.95、ディナーは$35.95で前菜、メインコース、デザートがついてくる。リーズナブルな値段で高級ステーキハウスの料理が食べられるとは嬉しい。

バーでは午後3時から午後6時もしくは、午後9時から午後11時、そして女性は1日1中ハッピーアワーを楽しむことができる。メニューは、ビール4ドル、サングリア、ワインが一杯7ドル。そしてオールドファッションがなんと5ドル。バーのおつまみメニューはどれも8ドルで、マンハッタンではかなりお得なハッピーアワーメニューだ。

グランドセントラル・ターミナルから3ブロックとマンハッタンのど真ん中ではあるが、都会の雑踏を感じず落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しむことができる。 ビジネスディナー、お友達とのランチ、ご家族での食事、ハッピーアワーと多目的に利用できるステーキハウスだ。


Tudor City Steakhouse
45 Tudor City Pl, New York, NY 10017
212-682-4000
http://tudorcitysteakhouse.com/