久留米ラーメンがニューヨークに上陸!

Photo by Kazuko Nagao

7月24日(水)に、久留米ラーメンの「天炮ラーメン/Tenho Ramen」が、マンハッタン36丁目のサードアベニューにグランドオープンした。久留米ラーメンの上陸は、 ニューヨーク初。

久留米ラーメンは、九州地方の豚骨ベースラーメンの元祖とよばれている。久留米ラーメンと博多ラーメンの大きな違いはその豚骨スープの作り方。博多ラーメンは豚骨を煮込んでスープを作るが、そのスープは取り切りで、1回1回完結している。それに比べ、久留米ラーメンのスープは、焼き鳥や鰻屋の秘伝の継ぎ足しタレのように、既存のスープに新しい豚骨スープをブレンドし続け作られ、このスープの製法は「呼び戻し」と呼ばれている。このようにして作られた豚骨スープはとても濃厚でコクがある。これが久留米ラーメンの大きな特徴と言われている。

Photo by Chip Close

そんな久留米ラーメンをニューヨークに広めようと伝統の味をニューヨークに紹介するのが、天炮ラーメンのシェフ林隆文氏。同氏は、久留米ラーメンを代表する「大砲ラーメン」で20年働き、その後独立し、現在福岡県内に天炮拉麺を2店舗展開。

出店が決まった2017年の後半から、林氏は ニューヨークにある数々の日本食レストランに足を運びニューヨークで受け入れられる味や料理を勉強し、どのようなメニュー構成がニューヨーカーに受け入れられるのかということを考えオープンの準備に臨んだ。

Photo by Lauren Volo

天炮ラーメンで食べられるラーメンは7種類。そのうち、日本の本店でも提供しているラーメンは「天炮久留米ラーメン 」と「焦がしにんにくラーメン」の2種類。それ以外はすべてニューヨークオリジナルメニュー。

シグニチャーラーメンの「天炮久留米ラーメン」は、麺は細麺、自慢の 豚骨スーブにきくらげ、ネギ、煮卵、チャーシュー、海苔がのっている。スープはとても濃厚でコクがある。

Photo by Lauren Volo

ニューヨーク店のオリジナルのラーメンのコンセプトは、お客様に驚きと感動を与えられるラーメン。そのうちの一つ「スパイシートマトラーメン」は、花のようにラーメンの中心部にドーンとのった真っ赤なトマトがとても印象的だ。味もトマトの酸味と豚骨スープが混ざり合いやみつきになる味。

Photo by Chip Close

また、ニューヨーカーに新たな食体験をしてもらおうとラーメン同様に力を入れているのが串焼き。薄い豚バラ、ベーコンで色々な野菜巻いた串を中心に、牛串、野菜串がメニューに並ぶ。 彩の綺麗な野菜巻き串がニューヨークのレストランシーンに登場するのも今回が初めて。串焼きや前菜メニューを数品頼み、しめにお好みのラーメンをいただくというのが同店のオススメの楽しみ方だ。

Photo by Chip Close

お食事のみならず、お酒のラインナップも充実している。今回同店のドリンクプログラムを担当したのは、酒ディスカバリーズ社の酒ソムリエでマーケティングディレクターのジェシカ・ジョリー氏。

日本酒は、久留米ラーメンにちなんで久留米で造られた日本酒である庭のうぐいす純米吟醸60を同店のメイン酒としてセレクト。濃厚でクセになる久留米ラーメンのスープに対し、スッキリとキレのあるフィニッシュで次のスープの一口がまた美味しくなるバランスが新鮮。他にも日本酒初心者から上級者まで満足できる日本酒が取り揃えられている。

Photo by Lauren Volo

またもう一つのシグネチャードリンクは九州大分県の麦焼酎いいちこをベースに、スッキリドライに仕上ったフレッシュなレモンがたっぷり入ったレモンサワー。串焼きと共に最初の一杯におすすめだ。

数々のラーメン店がオープンするニューヨーク。いろいろな種類のラーメンを食べられるようになり各店より一層しのぎを削る市場となっている。

主役のラーメンにおいては、地域性やブランド力を生かし他店の差別化を図るのはもちろんのこと、ラーメン以外のメニューや飲み物でも独自性を持つことは必須となっている。串焼きと久留米ラーメンでニューヨークに狼煙を上げた天炮ラーメン。ニューヨーカーにどのように受け入れられるのか今後目が離せない。


Tenho Ramen
542 3rd Avenue, New York, NY 10016
646-781-9025
www.TenhoRamen.com