ブラジルとイスラエルが融合したアッパーイーストサイドのベーカリー


人種の坩堝ニューヨーク、世界中の人々が共存するこの街では、異なる国籍の人々がビジネスパートナーになりうることもある。

アッパーイーストサイドのベーカリー「Padoca Bakery」もブラジル出身のマリーナさんとイスラエル出身のペーストリーシェフのレイチェルさんがビジネスパートナーとしてタッグを組みオープンしたお店だ。
マリーナさんは、母国ブラジルで3Dアニメのプロドューサーとして広告業界で働いていた。その後料理の楽しさに目覚めニューヨークで料理学校に入学。本格的に料理を学び、将来自らのベーカリーをオープンすることを夢見ていた。レイチェルさんはカナダ生まれのエルサレム育ち。幼少時代から母親、祖母から料理を学ぶ。その後ニューヨークに移住し、大学ではペーストリー作りを学ぶ。この二人がニューヨークで出会い夢を実現した。


パドカ・ベーカリーは、暖かなオレンジと木製テーブルのやさしいの色合いが印象的。入り口にはお店で焼かれた新鮮なペーストリーがところ狭しと並べられている。天井からティーカップが吊るされているデコレーションは、元3Dアニメのプロドューサーであったマリーナさんらしい立体感のある内装だ。

おすすめの一品は、ブラジルの代表的ペーストリー、もちもちのチーズパン「パオ・デ・ケージョ」。ユカの粉で作られているので、グルテンフリー。パオ・デ・ケージョそのままでも販売しており、ハムとチーズを挟んだサンドイッチもある。
イスラエルとブラジルが融合した1品は「ロミオ&ジュリエットバブカ」。ブラジルでは最高のコンビネーションとされているグアバとチーズがイスラエルのバブカに練りこまれている。柔らかいバブカとグアバとチーズの甘さと塩味のバランスが絶妙だ。

ペーストリーやサンドイッチに欠かせないコーヒー。同店で使用する豆は、もちろん世界生産量第1位を誇るブラジルのコーヒー。ブルックリンの「Nobletree Coffee」から仕入れている。

アッパーイーストサイドで美味しいペーストリーとコーヒーでゆっくりとしたひと時を過ごしたい方におすすめ。


Padoca Bakery
359 East 68th Street New York, NY 10065
212-300-4543
www.PadocaBakery.com