ニューヨーク市 9月30日からインドアダイニング再開!

新型コロナ感染拡大に伴い、3月17日(火曜日)から、ニューヨークのレストランは、デリバリーもしくはテイクアウトのみの営業となった。あれから6ヶ月、やっとインドアダイニングが開始される。

9月30日からレストランの稼働率25%で営業開始が可能になり、その結果をみて11月1日から稼働率50%の営業が可能かどうかを判断するとのこと。

すでに始まっているアウトドアダイニングでは、ニューヨーク州、市による取締で、ルールに違反した営業を行っているレストランやバーは、アルコール販売のライセンスが剥奪されるなど厳しい措置が取られている。その結果、違反店の数は0とはいかないまでも減少。取締を強化することでガイドラインに沿った営業再開が可能と判断し、インドアダイニング開始にゴーサインが出た。

9月30日からのインドアダイニング開始にあたり、下記のルールが義務付けられている。
*お客の体温チェック
*お客の代表1名が名前やコンタクト先をレストランに提出(コンタクトトレーシングのため)
*バーはドリンクを作るためのみに使用し、バーでの飲食はできない
*テーブルで飲食をしていない時にマスク着用
*テーブルは6フィート離す
*レストラン営業は深夜12時まで
*ニューヨーク州のガイドラインに確実に従う
*エアフィルター、空調システムの強化
*外気を入れ空気の入れ替えを行うこと

クォモニューヨーク州知事は記者会見で、いくらいいルールがあっても、そのルールが守られているかというチェックするシステムがなくてはなんの意味もないと強く意見を述べた。

現在、州、市の職員がレストランに立入調査を行っているが十分ではなく、そのチェックシステムを確立しないとインドアダイニングは開始できないと前回の記者会見で話をしたばかりであった。

州知事の口調から、インドアダイニング開始までもう少し時間がかかりそうと思われたが、今回の記者会見で、州知事が調査員の人手不足の新たな対応策を打ち出し、インドアダイニングスタートを開始させると発表した。同氏が発表したこの新しいアイデアは、ニューヨーク市民がその調査に協力するというものだ。

ニューヨーカーがニューヨーカーの安全を守るというこのアイデアは、レストランが、稼働率25%を超えて営業しているなどルールに反した営業を行なっている場合、その状況を電話もしくは、テキストメッセージでニューヨーク州に通報できるというもの。通報に関する秘密は厳重に守られているとのこと。

また、インドアダイニングのルールに基づいた営業状況、感染者数を細かくモニタリングし、感染者数増加の傾向が見えたらすぐにインドアダイニングにストップをかけるとのこと。

そして、9月30日からのインドアダイニングの状況をみて、感染者数も上がらなければ、11月1日から稼働率50%での営業を許可するとも発表。

デリバリー、テイクアウトに加え、アウトドアダイニングでなんとかこの厳しい状況を乗り越えてきたニューヨークのレストラン。6ヶ月も店内にお客を迎え入れることのできない状況で、お店を閉店するという苦渋の決断を強いられたレストランも少なくなはい。以前のように満席で賑わうレストランが見られるのはもう少し時間がかかるかもしれない。

しかし、この困難を乗り越えてきたからこそ、ニューヨークのレストランはお客、そして従業員の安全を確実に確保しながら、見事なインドアダイニングの復活を成し遂げてくれるだろう。

NY TOUGH!