ニューヨーク州「リオープン」に向けレストラン用ガイドラインを発表!

新型コロナウィルスの感染者数拡大を抑えるため、3月17日(火)からレストランの営業はピックアップもしくは、デリバリーのみとなり、3月22日(日)の午後8時から 「NY PAUSE」=一時停止になったニューヨーク。

6月8日(月)からようやくニューヨーク市もリオープンが開始され、フェーズ1に突入。現在もレストランは、ピックアップ&デリバリーのみの営業だが、フェーズ2では屋外に飲食スペースがあるレストランは屋外のみ営業可能に、そしてフェーズ3ではレストランの店内飲食も可能になる。

屋外&内飲食開始に向け、ニューヨーク州から13ページのガイドラインが発表された。これらはあくまでも最低限の内容で、各自これに加えて独自の対応策もとって欲しいとのこと。

詳細ガイドラインの原文のリンクはこちら。レストラン側の対応として、このガイドラインの内容を熟知し、内容に沿って営業を行うようにと記してある。

https://www.governor.ny.gov/sites/governor.ny.gov/files/atoms/files/Indoor_and_Outdoor_Food_Services_Detailed_Guidelines.pdf

今までの衛生面での保健所(Department of Health: DOH)からのガイドラインに加え、新型コロナウィルス感染拡大を防止するために詳細が記されたこちらのガイドラインにも沿っていかなくてはいけない。期限も州からの変更や何らかの指示があるまではこれらを継続していく必要があると記されている。

今回のガイドラインのポイントは6つ。

1:レストランの稼働席数を登録席数の50%に抑えるこ
2:テーブルとテーブルの間隔を6フィート(1.82メートル)あけること
3:従業員全員がマスクを着用すること
4:席を待つ客、ピックアップのオーダーを受け取りに来る客も常に6フィート間隔を保てるようにすること
5:徹底した清掃と消毒
6:従業員や配達業者などが新型コロナウィルスに感染した場合の対処法

詳細、また参照資料などは上記のリンクから原本のガイドラインを参照にしていただきたいが、内容の概要は下記の通り。

20万人以上の新型コロナウィルス感染者が出たニューヨーク市だからこそ、感染拡大の再発防止のため細心の注意が必要。だが、感染者数を現段階まで抑える事が出来たのもニューヨーカーの団結力の結果だ。皆が安全にそして安心してレストランで飲食を楽しめる日を思い浮かべ、まずはフェーズ3を目指し、減少した感染者数を再度増やさない事が最優先だ。

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<ガイドラインの概要>

I. 人に関して

A. 物理的距離

・テーブルは6フィート間隔をあける。屋外も同様。また、屋外の飲食スペースでは通行人からも6フィート間隔をあける
・稼働率50%。店内の登録席数の50%まで使用可能。
・従業員はすべてマスク着用。(マスク着用時は口と鼻を覆う)。
・客も、テーブルに着席していない時以外はマスクの着用要。
・布地または使い捨てマスクの使用が可能。
・1つのテーブルに最高10名までの着席が可能。同じ家族でなくても良い。
・コミューナルテーブルの使用も可能だが、各客が6フィートの距離を保ことが必要。
・客がトイレを利用する際は、待機時も6フィートの距離を保つように指示する必要がある。
・キャッシュレジスターやピックアップステーションなど、人と人との間で6フィートの間隔が保てない場合は、カーテンや、アクリルシート、またはそれらに類似するもので仕切りを作ること。
・従業員がレストラン内の狭い共有スペース(ウォークイン冷蔵庫の中など)を使用する際は、なるべく同時に使用せず、1人ずつ使用すること。
・ドアや、窓を常に開けて店内の換気を良くすること。
・客がピックアップオーダーを受け取る場所や、支払いをする場所など、人が特に溜まりやすいところに留意しながら、店内にも6フィート間隔の印をつけて待っている間も距離が保てるように明確に表示する。
・従業員と、客のレストランへの入り口をなるべく分ける。
・客がピックアップオーダーの受け取りを待つ際や、店内のテーブルに案内されるまでの待ち時間は、なるべく車内で待ってもらうか、他の客との間に6フィートの距離を保ちながら待ってもらうように促す。
・客に前もってオンラインか、電話でピックアップのオーダーをしてもらうようにお願いする。
・客との接触を極力減らすために、デリバリーやピックアップのオーダーの支払いをクレジットカードで対応してもらうように客に促す。
・常に、客、従業員に認識を持ってもらうため、下記の内容を含んだCOVID -19に関するポスターを常に店内に掲示する。

・・マスクをする際には鼻や口を覆う
・・PPEの用意がある
・・6フィートの距離を保つ
・・体調不良、COVID-19の感染者との接触があった場合はすぐに報告、またその対処法
・・手洗い、消毒をする事
・・咳などをする時のエチケットについて

B. 閉鎖された場所での集まり方について

・なるべく直接会うミーティングは避け、リモートミーティングを行う。これが無理な場合は、通気の良い場所で、従業員同士が6フィート間隔を保てる状態で行う。
・店内に設置されている自動販売機など、人が集まる要因になるものは一時的に使用をやめる。
・トイレなど、人が溜まりやすいエリアはソーシャルディスタンスが保てるようにする管理体制を整える。
・従業員同士の混雑を避けるため、休憩時間は食事時間、仕事の開始時間などをずらすよう調整する。

C. 就労現場での動きについて

・従業員同士の接触をなるべく減らすために、下記を行う必要がある。

・・従業員の数をなるべく最低限に抑える
・・就業時間を調整する
・・ソーシャルディスタンスを保つよう常に注意を払う
・・従業員のシフトをチーム制にする、始業時間をずらすなどして調整する。
・・ソーシャルディスタンスを保てる仕事内容を優先する
・・同じ場所で同時に作業をしないように調整する
・・同じ調理器具を同時に多数の人が触らないように仕込みなどの時間や内容を調整する

・仕込み担当は、確実に消毒ができない場合は、仕込み中になるべく他のエリアに移動しないようにする。
・ウエイトスタッフは担当のエリアを決めて、なるべく同じ場所を他と共有しないようにする。
・店内飲食希望の客に対して事前予約を推奨し、店内での待機をなるべく減らす。
・テーブルに案内されるのを待つ客に、離れた場所にいても、テーブル準備完了を知らせる呼び出しベル端末は使用しない。使用する際は、毎使用ごと丁寧に消毒すること。テキストメッセージやマイクの使用を推奨する。

D. 店内の流れや荷受け

・仕入れ業者からの荷下ろしエリアを指定し、配達担当者と他者との接触を最小限抑える。
・従業員の担当エリアを制限して他者との接触を最低限にする。
・仕入れ業者からの配達の受け入れは1社ずつ行う。受け入れが終わるたびに、時配達業者や従業員が触れるものやエリアを消毒する。
・可能な限り、客の入店時のスクリーニングのプロセスをスムーズに行えるように、消防法や其の他のルールに従いながら、入口を制限する。
・入店時のスクリーニングを待つ客が6フィートの距離を保てるようなプランを作成する。

II. 各場所、項目について

A. キッチンエリア

・営業再開に向け、健全で安全な環境を確保するため、再度キッチンの調理器具の動作確認を行う。
・キッチンスタッフも常に、マスクを着用する。
・キッチン内もスタッフ同士が6フィートの距離をなるべく保てるように、配置を考える。(仕込みスタッフのスケジュールを調整するなどして、一度に多くの人数がキッチンにいないようにする)
・可能な限り、キッチンスタッフには同じ担当エリアを決める。(サラダ担当はサラダのみ、デザート担当はデザートのみなど)
・キッチン内にも、6フィートのマークをつける。
・キッチン内では、手渡しで物を渡さないように促す。
・キッチン内では、包丁、その他調理器具、タオルなどの共有を最小限に抑える。

B.防具について

・従業員に無料で、マスクを提供すること。また、PPE(個人用防護具)も常備もしなくてはならない。
・マスクは使用後洗浄もしくは、使い捨ての場合は新しい物と取り替え、他の従業員との共有は不可。また、OSHA standards に指定されているように、通常のマスクではなく、N 95の使用が義務付けられている場合はそれに従うこと。
・従業員が自ら用意したマスクの使用は認められるが、レストラン側が従業員にマスクを用意するようにという要求は出来ない。
・マスクに加え、素手で食材などを触らないように手袋の着用も義務付ける。その際には、頻繁に手袋を交換し、作業内容が変わる際にも手袋の交換を義務付ける。手袋を使用しない場合は頻繁な手洗と消毒を義務付ける。
・マスクを着用している客のみ入店を認めることができる。(2歳以下、と医学的理由によりマスクの着用が難しい人を除く)。客も、テーブルに着席していない時以外はマスクの着用要。
・調理器具、キャッシュレジスターなど従業員同士で共有するものを最低限に抑える。
・従業員にマスク、手袋など取り扱い(着用、取り外し方など)の教育を行うこと。

B. 衛生、清掃、消毒について

・店内に「STOP THE SPREAD」 のポスターを掲載し、店内の清掃、消毒をCDC、DOHの指示に従い行い、それらを実施した日付、時間なども記録する。
・衛生管理のため、下記を実施すること。

・・手洗いの場合:石鹸での手洗いを行い、手拭き用ペーパータオルとゴミ箱を設置
・・ハンドサニタイザーの場合:手洗いができないエリアでは、最低60%のアルコールを含むハンドサニタイザーを設置すること
・・不特定多数の人が触るエリア(トイレの入り口など)にはハンドフリーのハンドサニタイザーを設置すべき
・・フードトラックや売店など、手を洗う場所が確保できない場合は、従業員は常に手袋を着用しハンドサニタイザーも使用する

・ハンドサニタイザー付近には明確に、明らかに手の汚れがある場合はハンドサニタイザーではなく、手洗いをするようにという説明書きを取り付ける。
・PPEなどを含む使い捨てのマスクなどを捨てるゴミ箱を設置する。
・テイクアウト、デリバリーには下記の注意が必要。
・・テイクアウトのオーダーを受け取りに来た客のためにハンドサニタイザーなどを提供する
・・スタッフには頻繁に手洗い、もしくはハンドサニタイザーの使用を促し、手袋を使用している場合は頻繁に交換するようにする
・・テイクアウトの受け取り場所やデリバリーの出発場所が室内の場合、店内の換気をしっかりと行うこと

・不特定多数の人が触る場所を清掃する洗剤や消毒剤などを用意し、従業員にそれらの取り扱いに注意を図り細やかに清掃、消毒を行いその後必ず手洗いもするように指導する。
・清掃、消毒に心がけ、特に不特定多数の人が触れるエリアは入念に行う。清掃、消毒は最低でも、毎日営業時間後に行い、必要に応じて数回行うのが好ましい。特にトイレは回数を増やして清掃、消毒を行うこと。また、トイレが利用者で混み合わないような対応をすること。共通に使用する調理器具なども指定された洗浄方法で洗浄する。
・洗剤や消毒液などが電動大型調理器具などにダメージを及ぼす可能性があり使用不可の場合は、調理器具の合間にハンドサニタイザーを設置し、使用次には手袋を着用し、使用できる人数を制限しそれらの調理器具への接触者を制限する。
・COVID-19に従業員が感染したことが判明したら、その従業員が作業を行っていたエリア、使用していたもの(調理器具、レジスターなど)を入念に清掃、消毒を行う。
・もし、レストラン内にCOVID-19に感染者がいた場合のCDCによる対応方法は、下記の通り。
・・感染者がいたエリアを全て閉鎖し、清掃、消毒。フードトラックの場合も清掃、消毒が済むまでは営業しない
・・窓、ドアを開けて換気を行う
・・感染者がでたことが確認された24時間後から清掃、消毒を開始する。もし24時間待てない場合は、なるべく長く待てるだけ待ってから対応にあたる
・・感染者が使用したエリアを全清掃、消毒する
・・清掃、消毒が完了したら、営業再開可能とする。感染者との接触がなかった従業員は、すぐに仕事への復帰が可能。接触があったと思われる人は保健所のガイドラインに沿って対応する
・・感染者のレストラン入店が7日を過ぎていれば、追加の清掃、消毒は必要ないが、通常の清掃、消毒は引き続き行う

・従業員が食べ物や飲み物をシェアすることを禁止し、各自家から自分の食べ物は持参するか、レストラン内で食事をする際はソーシャルディスタンスを保ち食事をすること。
・ソースや調味料などは、使い切りの容器に分けて入れて提供すること。使い捨て容器が好ましいが、再利用するのは毎回洗浄し、消毒すること。
・メニューは使い捨てもしくは、ホワイトボード、黒板、テレビスクリーンなどに掲示する。それらが難しくメニューを再利用する場合は使用後ごとに清掃、消毒を行う。オンラインなどでメニューが確認できる場合はそれらも利用する。
・飲食に使用するカトラリーは、パッケージに入ったものか、マスクと手袋をした状態で、ナプキンなどに巻いた物を使用する。
・包装されてないストローや爪楊枝は使用しない。

C. リオープン関してのフェーズ

ニューヨーク州のリオープンプラントとして、フェーズ(段階)が設定されているが、その期間中、予期せぬ変更などにに対応しやすいように、従業員の数や、就労時間などを制限することを推奨する。

D. コミュニケーションプラン

ニューヨーク州が提示するガイドラインを熟読し、確実に理解し実行する。

III.プロセスについて

A. 健康状態のスクリーニングと感染テスト

・常に従業員、そして可能であれば仕入れ配達業社担当者の健康状態のスクリーニングを必ず行うこと。ただし、これらは客に適応しない。

・・これらの健康状態のスクリーニングは従業員の出社前に電話やメールなどで行うことが可能であればそのように対応。もしくはレストランに入る前でも良い
・・健康状態のスクリーニングは、従業員同士が密接な状態になる前に行うように調整する(就業前に行う)
・・健康状態のスクリーニングは、最低でも下記3つの質問を含む内容のものでチェックリストを作成して行う。
・・・過去14日以外にCOVID-19の感染者との接触があったか?
・・・過去14日以外にCOVID-19の感染が認められたか?
・・・過去14日以外にCOVID-19のような症状があったか?

・レストラン側は、客に対しての健康状態スクリーニングは強制ではないが、実施を推奨する。客が同意すれば、コンタクト先を入手することも一つの案である。
・COVID-19の症状については、CDCのサイトを参照すること。
・従業員へは、レストラン外でも(労働時間外)体調不良を感じたら直ちに雇用主に報告する義務があると明確に伝える。
・チェックリストを使用しての健康状態のスクリーニング以外に、従業員に体温測定を行うことができる。しかし、体温の記録を保管してはいけない。
・健康状態のスクリーニング担当者は、決して感染の危険には晒されてはならない。また、CDC、DOH 、OSHA のルールに熟知した人を担当者とする。
・健康状態のスクリーニング担当者には最低でもマスクを提供、もしくは手袋、医療用ガウン、フェースシールドを提供する。
・健康状態のスクリーニングでCOVID-19陽性の可能性のある従業員は直ちに帰宅し、医療機関に連絡をし、感染テストを受けること。またどの医療機関に連絡をし、どこでテストが受けられるか等の情報を従業員に提供すること。
・COVID-19感染拡大を防ぐためのガイドラインを理解し、それらの実施を監視する担当者を設定する。
・可能な限り、従業員や、配達業者など他人との接触がある人物の実務記録や、入店記録、コンタクト先などを収集しておくこと。ニューヨーク州、市が行う感染経路の確定に前向きに協力すること。これらの情報提供は客には対しては強制ではないが、行えるようであれば行うのが望ましい。
・従業員がCOVID-19感染、もしくは、感染者と近い接触があった後の職場復帰を希望する人は、DOH’の “Interim Guidance for Public and Private Employees Returning to Work Following COVID-19 Infection or Exposure” を参照すること。

B. 感染経路の割り出しと感染者との接触者の追跡

・従業員にCOVID-19感染者が確定したら、直ちにニューヨーク州と最寄りの管轄保健所に届出を出さなければならない。
・COVID-19感染拡大を防ぐためのガイドラインを理解し実施を監視する担当者を設定する。
・従業員、仕入れ業者、客がCOVID-19陽性となった場合には、ニューヨーク州と最寄りの管轄保健所に協力し感染者が接触した可能性がある人を確定するよう努める。また、感染確定、もしくは感染の症状が出てからの48時間以内の全従業員、仕入れ業者のレストランへの入店記録、(客の情報もあれば必須ではないが提出可能な限り)を提出すること。
・保健所は、法的に感染者または感染者に接触した可能性のある人の動きをモニタリングしたり、制限したり、自宅待機などの指示を行うことができる。
・従業員がCOVID-19感染者に接触した可能性があると連絡を受けた場合、速やかに雇用主にその旨を報告をし、指示を受けること。

IV雇用主のプラン について   

雇用主は、COVID-19感染拡大を防ぎ、従業員の安全を守るために、安全対策プランを提示し、掲示しなくてはいけない。それらの作成方法参照資料や、参照WEBサイトは、ガイドラインの原本(下記リンク)に記載あり。

https://www.governor.ny.gov/sites/governor.ny.gov/files/atoms/files/Indoor_and_Outdoor_Food_Services_Detailed_Guidelines.pdf