イーストビレッジの最南端に登場した、コンテンポラリーラテン料理レストラン。

バーカウンターを含め、約50席の広さ。キューバのハバナをイメージし、ラスティックで薄暗い店内。壁のランプとテーブルのキャンドルライトの灯りが、ダークカラーのテーブルとクリーム色のレザーシートに調和し、ロマンチックなムードを醸し出している。

メニューには、ペルー、キューバ、メキシコ、チリ、アルゼンチン料理のフレーバーが全体にちりばめてあり、各国の代表料理や食材の名が目に留まる。それと同時にコンテンポラリーな組み合わせも多数用意してあり、どのような味が登場するのかとメニューを見ただけで期待感が高まる。

前菜のPicada（ピカダ）は、さっと素揚げしてあるユカ芋、トストネス、チョリソ、ポテト、豚バラが、酸味の効いたスパイシーソースとあわせて出てくる。ピリッとしたその辛みに思わず「ピカンテ！（辛い）」とお国の言葉で言いたくなるかも？使われている食材はラテン料理には欠かせない面々だが、それらがフライドポテトのようなプレゼンテーションで盛りつけられているのがユニーク。

他のユニークな一品は、マッシュルーム入りのポテトコロッケ。キューバ料理などでよく見られるメニューだが、それをつけて食べるディップソースがなんと黒トリュフと唐辛子の一種、ハラペーニョを混ぜたクリーミーなソースで、今迄にない組み合わせ。このソースが、コロッケの中のマッシュルームの味と思いのほかよく合うのだ。

これらの食事にぴったりなのが、カンポ氏によるワインプログラム。アルゼンチン、ウルグアイ、スペイン、チリそしてフランスなどからセレクトされた約100種類のワインが用意されている。

南米やカリブの味を色々と違った角度で楽しみたい方にはもってこいのレストランだ。

RESTAURANT INFORMATION
YerbaBuena Cocina Latina
23 Avenue A
Phone: 1-212-529-2919
www.yerbabuenanyc.com