ブルックリンのディスティネーションとして若者に人気の高いウィリアムズバーグ。おしゃれなブティックやレストラン、バーが多く立ち並ぶ。地下鉄Lラインで、ブルックリンに入って一つ目の駅ということもあり、マンハッタンからも気軽に足を伸ばせる。カジュアルなカフェバーやレストランが多いこの地域に、シックでおしゃれなタパス・バー、「Bar Celona」がオープンした。

大きな看板もなく、「ENTRANCE」と書かれた黒いドアがある。そこを開けて入ると、黒とゴールドの壁紙が張られた細長い廊下のような空間が伸びている。その奥にはもう一つの扉があり、その中が店内である。まるで、ゴージャスなタウンハウスのリビングルームに足を踏み入れたのではないかという錯覚に陥る。

店内には、カスタムメードで作られた重厚な椅子とそれらにあわせた低めのテーブル。暗めの照明の中に、暖炉を思わせるファイヤー・プレース。椅子に添えられたブランケットはとてもコージーな雰囲気を醸し出している。今までのラウンジとひと味違うファッションセンスを持った仕掛け人はオーナーのシンシアさんだ。

もともとファッション業界で働いていた彼女だが、「歩くザガット」というニックネームを持つほど「食」に対する関心はファッションと同様に高く、この度念願のタパス・ラウンジをオープンした。

「今までウィリアムズバーグになかったお洒落でシックなラウンジを作りたかった」と語るシンシアさん。4年前から、ウィリアムズバーグでナイトライフを楽しいんでいた彼女。このエリアが大好きで、自分のお店を開くならば、ウィリアムズバーグでと考えていたと。

食べ物は、タパスメニュー。ドリンクを楽しみながら、いろいろな種類の食べ物をシェアするというスタイル。伝統的なスペインのタパス料理に、自らのルーツであるドミニカ共和国のメニューを加えている。ラテン料理定番のバナナの揚げもの「トストーネス」の上に、マッシュルームとブラッド・ソーセージをのせた一品は食べやすくおつまみに最高。

タパスの定番、コッドフィッシュのコロッケは、とてもクリーミーで懐かしい味。ビーツとゴート地チーズのサラダは、薄切りのビーツとキューリ、クリーミーで刻のあるゴートチーズにぴったりだ。

ドリンクメニューにもこだわり、ワインはすべてスペイン産。アメリカでは比較的に有名な「リオハ」ワインに加え、まだあまり認知度の高くないスペインワインもメニューに加えている。カクテルは15種類用意されている（オープニングの現在は、8種類のカクテルからスタート）。スペインでは人気のジンとトニックをフィーチャーしたもの、スペイン料理に用いられる食材を使用したユニークなもの等、バリエーション豊かにメニューにならぶ。

ホームパーティーで、カクテルパーティーを楽しむかのように…
お洒落でありながら、とてもリラックスした時間をすごせる。ウィリアムズバーグに足を伸ばして立ち寄る価値のあるニュースポットだ。

[STORE INFORMATION]

Bar Celona / バー・セロナ
104 South 4th Street,
Williamsburg, NY 11211
Tel : 718-237-7828
【火-日】6:00pm - 2:00am
www.barcelonaloungenyc.com