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ロンドン発、ファビュラスでハイセンスなチャイニーズレストラン「Hakkasan New York（ハッカサン・ニューヨーク）」

ロンドン、ムンバイ、マイアミ、アブダビ、ドバイで成功を収めた世界的に名高いモダンチャイニーズレストラン「Hakkasan（ハッカサン）」が、「Hakkasan New York（ハッカサン・ニューヨーク）」として遂にニューヨークのタイムズスクエアに新店をオープンさせた。ロンドンのHakkasanといえば、2003年、ヨーロッパでミシュラン一つ星を獲得した唯一の中華料理店だ。

200人のゲストを収容できるという大きな店構えは、パリを本拠地としたアーティスト「Gilles & Boissier」がマイアミ店、アブダビ店、ドバイ店に引き続き内装を手がけた。それらのインテリアはLuis Vuitton やJean Paul Gaultierら一流の豪華ゲストの来店もイメージして作られたという。

重厚な扉を開けた先には細長い回廊が続きその先の受付へと向かう。内装はディープブルー、赤やピンクといったビビッドカラーを基調としつつもモダンで落ち着いた雰囲気の店内は、ハイセンスなニューヨークらしさが伺える。

Hakkasanの料理は中華料理の中では広東料理の部類にあたるが、それは一般的な広東料理とはひと味もふた味も違う。その基本をしっかり押さえつつも、味はもちろんのこと、料理一品一品はアート作品のように美しく仕上げられており、シェフのこだわりが細部にまで行き渡っているのが見てわかる。また手の届き安い一品料理から贅沢さを追求した「スプリーム・スペシャル・ディッシュ」まで幅広いメニュー構成でニューヨーカーを飽きさせない。中でも驚きなのは、$888で提供する日本産アワビとトリュフの一品。

キッチンを指揮するのは先のHakkasanで成功を収めてきた24年のキャリアを持つホー氏。豪華な見た目だけでなく使用する素材にもこだわる。ニューヨークの地元業者と協力し合い、新鮮で、より質のよい地元産の食材をふんだんに使用しているのだ。また、ニューヨーカーの好みに合わせて新しく開発した「Stir fry lobster with mushrooms in XO sauce (ロブスターとマッシュルームのXOソース炒め)」、日本人にも馴染みのある麻婆豆腐の一品「 Mabo tofu with chicken and homemade pickled chilli（チキンと自家製唐辛子の麻婆豆腐）」、他にも「Hakka steamed dim sum platter（点心の盛り合わせ）」、「Stir-Fry Black Pepper Rib-Eye Beef with Merlot（メルロ風味の黒こしょうビーフの炒め）」がお薦めだ。

また、パティスリーシェフであるロリー氏によるデザートもはずせない。特に、アジアをインスパイアさせる「 Yuzu Parfait with Caramelized White Chocolate（キャラメリゼしたホワイトチョコレートと柚子パフェ）」は絶品だ。

また、バーメニューにも力を入れており、「新鮮で選び抜かれたもの」をコンセプトに自家製ピューレやハーブ等を使用したカクテルなど幅広く取り揃えているので、ぜひ美味しい食事と供に味わいたい。

完璧なサービス、他に類を見ない豪華なメニューの数々は、恐らくニューヨークNo１のモダンチャイニーズレストランとして、これから多くのニューヨーカーを虜にしていくことだろう。

(Text: Yukari Takashima)