アメリカで人気のスピリッツ、ヴォッカ。ロシア革命後アメリカでも生産されるようになり、生産量、消費量共にアメリカでは上位を占める。また、昨今の「地酒」ブームはヴォッカにおいても例外ではなく、少量生産のヴォッカブランドが登場し始めている。ニューヨーク州でも2002年に地酒作りが合法になり、2007年には、工場でのテイスティングと販売が合法となった。地酒マーケットの人気上昇と、法律的な追い風を受けて、この度原材料から100%ロングアイランド産のヴォッカが誕生した。

「地元ロングアイランド産の材料を使った最高品質のヴォッカを作りたい」という想いと共に「LiV™」 を考案したのは、イタリア系アメリカ人のリチャード氏。子供の頃から家庭でホームメイドのワインを作り、「手作り」に触れて育つ。又、彼の祖父は、禁酒法が解禁された後、真っ先にビールの販売権を取得した一人で、お酒の販売がファミリービジネスでもあった。そんなバックグランドを持つリチャード氏が、確立した念願のオリジナルブランドがこの「LiV™」。

原材料は、ロングアイランド産のジャガイモのみを使用。ノース・フォークのジャガイモ畑の中に建設された蒸留所で、このヴォッカは製造されている。爽やかで滑らかな質感に加え、微かなバナナとかんきつ類、そしてストロベリーやバニラ、アニスの風味を漂わせる。後味はとても爽やかでクリーン。１年間で5000から8000ケースが製造される予定。

この夏には、この蒸留所で、ヴォッカのテイスティングも始まる。ワイナリーで有名だったノース・フォークだが、近年は地ビールも人気がある。それに加えてプレミアムヴォッカまでもが登場と、ロングアイランドの「酒文化」は益々盛り上がりをみせている。