Traditional Jennies Macaroons

日本で一般的に知られているマカロンは硬く泡立てたメレンゲに砂糖、アーモンドプードル等を加えて混ぜて焼き上げ、クリームやジャムを挟んだ「マカロン・パリジャン」と呼ばれる軽くてカラフルな色が特徴だがブルックリンにあるJennies社で作られているマカロンはソフトクッキー風マカロン。「これがマカロン？」と思ってしまうかもしれないが791年から作られているマカロンには時代や地域の変化に対応し様々なスタイルが生まれた。

社長のアーノルド・バードナー氏は現在66歳。スポーツが大好きで今まで30以上のマラソン大会に参加しており現在はロードバイクに熱中。そんなスポーツマンの彼が日々の体力、健康の維持、増進に欠かせないと考えているのがココナッツ。

ココナッツの栄養成分は、カリウム、マグネシウム、鉄分が主。ミネラルが豊富でカリウムには体内の余分な塩分を排出してむくみを抑える働きがある。鉄分は貧血予防、そしてマグネシウムは、筋肉疲労をやわらげる効果があるのでスポーツをする人にはピッタリな食材だ。そんな栄養価の高いココナッツを手軽に多く摂取できないものかと考えて1919年にJennies社を設立。アスリートはもちろん、一般の人の健康維持にも役に立ちたいと考えた。

見た目は焼き色がしっかりついていてクッキーのよう。もっちりと密度があるがたっぷりと混ぜ合わされたココナッツのおかげで歯ざわりが軽い。一口サイズでココナッツの香ばしさ、食感を一番に考えて他にあわせる原材料を極力シンプルに押さえた。
お茶請けにも最適でまさに生活に密着した健康食品と言えるだろう。

現在は更に栄養価の高くしたエナジーバーも販売。ひまわりの種やかぼちゃの種を加え、体を動かすためのパワーと栄養補給に役立つバランス栄養食品としてスポーツマンから熱烈に支持されている。

Text by Yoshimi Sagawa

缶を開けるとココナッツの香ばしい香りが立ち上がる。