ウォーレン氏(談):
まず、小島社長に ニルヴァーナ(NY店)の30年の歴史とブランドを知ってもらう事から始めました。彼はニルヴァーナに行ったことはないですから、写真・当時のメニュー・文献などからできる限りニルヴァーナの情報を提供しました。その中からニルヴァーナ(NY店)の要素として、日本店で使えるものと使えないものの選別することもしましたね。
ニルヴァーナ東京ミッドタウン店をニューヨーク店を全く同じものにはしたくありませんでした。小島社長には、ニルヴァーナ(NY店)のDNAを持った“新生ニルヴァーナ”として生まれ変わらせたいと伝えました。ニルヴァーナ(NY店)の閉店は悲劇的でした。でも終わりがあるからこそ、新しいものが生まれる。インパクトの強い斬新なコンセプト・デザインもどんどん取り入れたいと思っていました。
3月30日、Nirvana New York(東京ミッドタウン店)誕生
ウォーレン氏(談):
すごい反響でびっくりしているというのが正直な気持ちです。オープン以来1ヶ月以上立ちますが、ありがたい事に今でも行列ができています。素晴らしいスタートには、いくつかのヒット要素が重なっていると思います。
まずは、内装ですね。エキゾチックで、ゆったりした仕上がりになっています。昼の店内は明るく、とても楽しい気分になります。ニューヨークのファンキーな一面も感じらるでしょう。しかし何と言っても一番大切なのは、自然味溢れる外観との一体感でニルヴァーナのテーマである「至福の喜び」を体験できることです。
ニルヴァーナ(NY店)には高層ビルのペントハウスから見下ろすセントラル・パークのベストビューがありました。現在東京のニルヴァーナではミッドタウン・ガーデンの素晴らしい眺めを一望できます。レストランから広がるガーデン、そして高い天井が作る広い空間で、お客様はゆっくりとくつろぎの時間を過ごしていただけます。
夜は打って変わってとてもロマンティックな雰囲気です。ニルヴァーナ(NY店)は“ロマンティックレストラン”として有名でした。バレンタインの予約が1年前から一杯になるほどで、多くの男性がプロポーズをした場所でもありました。ニルヴァーナ(NY店)のエッセンスを東京のニルヴァーナで感じることができるという点でも、この「ロマンティック」な雰囲気と内装はとても重要な演出なのです。
東京ミッドタウン店の健康志向のメニューもお客様からとても高い評価を受けています。東京ミッドタウン店ではニルヴァーナ(NY店)の伝統も引継ぎながら、より洗練されたインド料理メニューを創りました。例えば、私達のカレーのベースにはヨーグルトを使用しています。よく使われるココナッツミルクベースのカレーは美味しいのですが、ココナッツオイルは脂肪分が多いのです。そこで味わい深く、低脂肪のヨーグルトをベースに作るカレーが良いと考えました。
また、父がベジタリアンだったということもあり、ニルヴァーナ(NY店)ではとても素晴らしいベジタリアンメニューを豊富に取り揃えていました。東京ミッドタウン店でもバラエティーに富んだベジタリアンディッシュをご用意しています。
本店の雰囲気をコンテンポラリーに再構築した。内装にもこだわりが感じられる
選りすぐりの一品の数々。伝統の味が堪能できる
きめ細やかなコンテンポラリーなメニューも豊富だ
昼のカジュアルさと全く違う雰囲気を持つ夜の店内。夜景を楽しみながらシットリとディナーを味わえる